交通事故、特に自動車事故は、自分が万全な注意を払い安全運転を心がけていても、巻き込まれてしまう可能性のある出来事です。被害者になることも、もしかしたら加害者になってしまうこともあるかもしれません。  ある程度の運転歴のある人であれば、事故には至らなかったけれど、その一歩手前の状況を経験した人は多いのではないでしょうか?  アメリカ人の安全技師ハインリッヒという人が1931年に発表した「1:29:300」という法則があります。「1の重大災害の下には、29の軽症事故があり、その下には300の無傷事故がある」という意味で、労働災害の事例の統計を分析した結果導き出された数字だそうです。運転中に事故が起きそうな状況に出会いヒヤリとしたり、ハッとしたけれど幸い回避できたことを「ヒヤリハット」といいます。つまり、「1件の重大災害(死亡・重傷)が発生する背景には、29件の軽傷事故と300件のヒヤリハットが存在する」のです。  日本損害保険協会が発表している「自動車保険データにみる交通事故の実態」にも、「交通事故は悲惨な“人身事故”のイメージが強いが、人身事故の他にも膨大な数の“物損事故”や、事故に至らなかったおびただしいかずの“ヒヤリハット”が存在している」とあります。  重大事故を防ぐためには、この“ヒヤリハット”の経験を無駄にしないこと、又、普段からの安全確認はもちろん、定期的な点検などを怠らないことが大切ですね。